アニメ版「時をかける少女」をみた
「もし僕にタイムリープができるなら、この青春の甘酸っぱさをこそ、とりもどす旅に出たい。」
見終わってから叫んでみたわけだが、よく考えると、取り戻せないことに甘酸っぱさの本質があるような気がする。
かなわなかい恋の切なさや、戻らない青春への憧れに似た感触を甘酸っぱいというならば、王道の青春ものSFのリメイクアニメに、甘酸っぱさを取り戻したいと身もだえする私だって、かなりのレベルで甘酸っぱい存在といえるのではないか。
そんな風に考えると、なんだか恋に恋している自分に恋しているみたいで、それはそれで素敵な感じがするのだが、甘酸っぱさを求める間違えたスパイラルにはまって、どこまでも下降していく世界にとじこめられてしまったようだ。
そんな、よくわからない感想をもって、しばらく日常に戻れないくらい面白かった。
最近、まっすぐな青春ものに弱い。
過ぎ去った青春を娯楽として楽しめる歳になったということだろうか。
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