妄想と現実のはざま

私の黒歴史な日記置き場

2009-01-01から1年間の記事一覧

村上春樹の小説の登場人物は、なぜ充実した性生活を送る必要があるのか

会社の先輩と、「1Q84」について話をした。 「村上春樹の小説の登場人物って、なんで充実した性生活を送る必要があるんだろうな?」 「それについては、私に思うところがあるんですよ」 「ほう」 「それは彼の描く精神的苦悩が、少なくとも性的な充実で満足…

受けてこその日本

池袋に行ってきた妻が言うには、国擬人化コメディのブームに乗り、「祖国さん」こと日本の人気が全盛の昨今、乙女ロードで最もホットなテーマは「日本受」であるらしい。 「日本って受けなんだ?」 「日本は受けてこそでしょう!」 妻の言葉は、祖国への不思…

30になった

そこはかとなく手遅れな感じが漂う年齢。 そんな手遅れ感を自虐に生かすあたりから、30代をしなやかに生き抜くきっかけをつかみたい。

メタボリックが止まらない

「メタボリック」。 太っているだけで人を病気扱いする恐ろしい単語なのに、言葉の響きがすばらしい。 「ロマンチック」や「ドラマチック」を使った言葉を、「メタボリック」に置き換えるだけで、なんだか素敵な言霊を感じさせるフレーズになる。 メタボリッ…

非オタクの男だってハマる乙女向けキャラソン入門

妻のiTunesが嫌いだった。 延々とアニメソング三昧。 無限にゲームソング地獄。 ジャズ好きを自称することに決めた私の、耽美な志向に反した音楽たち。 その中でも、一際のダメさを誇っているのが、「キャラソン」といわれるジャンルの曲だ。 キャラソンにつ…

直島の写真2 ウォルター・デ・マリア Seen/Unseen Known/Unknown

海岸からベネッセミュージアムに上がる階段の側面に、コンクリートをくり抜いたような部屋があり、直径2メートルほどの黒い球体が二つ並んでいる。 2つの美しい御影石はその球面に、四角に区切られた風景やコンクリートが反射した光を映している。 二つの球…

直島の写真1 草間彌生「南瓜」

夫婦で直島に行った。 日常の中に現代アートが常設されている瀬戸内海の島。 この島のシンボル的な存在、草間彌生「南瓜」。 おもちゃのようなあざやかな黄色で、高さ2メールほどある大きなカボチャは、楽しげで愛らしい。 一方、表面をびっしりと覆う黒い水…

町田「勇次」合鴨ラーメン

2月15日。町田の名店の一つがその営業を終えた。 ラーメン屋「勇次」。 駅から離れた住宅街に立つにも関わらず、ガイドブックなどでは必ず紹介されている有名店。 われわれ夫婦がいつも注文する「合鴨ラーメン醤油」。 化学調味料を一切用いないというス…

町田「風来房」でらうま塩

メタボ夫婦が町田駅で待ち合わせて晩ご飯を食べにいくならば、がっつり満足できるラーメンが必要だ。 そんな我らが通いつめ、尊敬してやまないラーメン屋、「風来房(ふうらいふぁん)」。 素敵な看板の通り、うまいラーメンがあります。 「でらうま塩」はチ…

町田「進化」しおらーめん

メタボな夫婦にとって、ラーメンは日常生活から切り離せない存在だ。 町田・相模原で暮らして素敵だと思うのは、この界隈のラーメンのレベルの高さである。雑誌なんかでも、よく「激戦区」と表現されている。 東京の人なら誰でも知っている昔からの有名店が…

パリの写真6 ライトアップ

クリスマスシーズンということもあって、ライトアップされた街がきれいだった。 ルーブルのガラスのピラミッド。 街の通りもいたるところでライトアップされていた。 オベリスクの右下に光る青いエッフェル塔。 右がシャンゼリゼ通り。 青と白で飾られた並木…

パリの写真5 ヴィーナスのおしりと世界の起源

ルーブル美術館で、「ミロのヴィーナス」のおしりを見る。 ネットを検索すると、ルーブルでこの作品を見てブログを書く人の大半がおしりに言及していることを知った。 チラリズム、ローライズ、半ケツ。 そこに何か新たな感想を付け加えないといけないような…

パリの写真4 ヴェルサイユとエビ

エッフェル塔、ポンピドゥセンター、ルーブルのガラスのピラミッド。 どれも最初はパリの景観を壊すとして、非難の声があがったと聞くけれど、結局のところフランスの人は、歴史の中に前衛的な光景が現れることについて寛容なのだと思う。ヴェルサイユ宮殿で…

パリの写真3 ルーブルの看板

ルーブルで館内の禁止事項を示した看板が割と素敵だった。 走ってはいけません@古代ギリシャ風 携帯の通話はいけません@古代エジプト風

パリの写真2 夕焼け

往復の飛行機と宿、朝食がついたツアーをとって、パリに5泊してきた。旅行中は天気がよく、夕焼けがきれいだった。 ポンピドゥ・センターから街を一望。 赤い煙突のようなものが、にょきにょきと生えていてかわいらしい。 コンコルド広場のオベリスクとエッ…

パリの写真1 オルセーのシロクマ

オルセー美術館には19世紀から20世紀の彫刻が並ぶ。 ロダンに代表作「地獄の門」をはじめとした重厚で迫力のある作品群。 その中で異彩を放っていたのがこれ。 ポンポン作「シロクマ」。 すずしい目。どっしりした足。小さな尻尾。 シンプルな造形で愛らしく…